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”怒”食品販売店、保健所体質への憤り ”父の死”



平成十二年八月二十日(日)私事三宅愼二の父、三宅博(享年六十七歳)が、(株)ヤオハン小田原荻窪店より購入した玉子を食し、死亡(サルモネラ菌による急性食中毒)した件で私共の知人とヤオハンとの間で何度かの交渉を重ねて参りましたが、購入時のレシートを添付しているにも関わらず、ヤオハンの玉子であるかどうか断定出来ないとの理由で話し合いにならず、今日に至っております。
一度家に持ち帰った食料品迄、責任は負えないと言う事です。
以下これ迄の経過を皆様に報告致しますので、食料品を扱う企業の社会性を考慮した上で、又私共の考えが間違っているのか、広く皆様のご意見をお寄せください。

平成十二年八月一日(火)母三宅美和子が(株)ヤオハン荻窪店にて購入しました食料品(全二十四品)中のLパック玉子の内、三個を八月十五日(火)朝食で生食した処、父母共に約四時間後、腹痛、嘔吐を繰り返し、山近記念総合病院に救急搬送されました。
幸いにも母は九月十日に退院することが出来ましたが、父は八月二十日(日)に急逝致しました。
意識不明のまま遺言も出来ず入院五日後のことです。
山近記念総合病院の死亡診断書では、サルモネラ菌による急性食中毒と言う事でした。
入院後の翌日、「食中毒」の連絡を受けた保健所の方が、聞き取り調査をしにやって来ました。 その時、父は相変わらず意識はなく、母の方は下痢、嘔吐を繰り返していましたが、何とか話す事はできたので母に食事の事を尋ねると、どうやら話の内容から、「ヤオハン」から購入した玉子が原因で食中毒を起こした様だと判明しました。


その後、八月十八日だったと思いますが、病院に保健所の中出課長補佐と白瀬副技幹が、中毒症状を起こした時間等を聞き取りに来たのです。三回目に白瀬氏と、中出氏が病院に来たのは、八月二十日に父が死亡した旨、病院から連絡を受けた翌日の八月二十一日でした。
この時、残りの玉子七個を提出し、検査を依頼したのと、実家の台所、食器、冷蔵庫等の拭き取り検査を依頼した処、上司に相談しないと、拭き取り検査は何とも言えないという事でしたが、私共としては、最愛の父が死亡している事でもあり、原因の究明だけはしておきたかったのです。
それから一週間程で残りの七個の玉子の検査結果が保健所よりありましたが、サルモネラ菌は検出されず、全て陰性との事でしたので再度、拭き取り検査を依頼した処、渋々承諾してくれました。この時、生ゴミとその中に食用した玉子の殻が入っていたので再度検査の依頼をしたわけです。


四回目に保健所と接触したのは、八月末日頃でした私と兄、それに妹と三人でした。
保健所側は白瀬氏と中出氏の他、初めて食品衛生課の鏑木課長が同席しましたが、生ゴミ他の結果はまだ出していないとの事です。
併し、鏑木課長の口から「拭き取り検査なんて、こんな事してどうなるの、もう止めたら。」と言う信じられない様な言葉が返ってきたのです。
少なくとも、私達の食生活が安全に保たれるべく、企業に対し監督指導、改善を求める行政側の中間管理職から出てくる言葉とは思えません。
それに最愛の父を無くした遺族に対して言う言葉にしては、余りにも配慮がなく、一般常識から外れているとしか思えませんが、皆様にはどう思われますか。
併し私共としては引き下がれませんでしたので、何とかお願いして来ました。
九月上旬、保健所より喫食した生ゴミ中の玉子の殻より、サルモネラ菌が検出されたとの報告があったので、それを公式書面にして郵送してもらいました。


其の他の拭き取り検査の結果は勿論全てが陰性であり、サルモネラ菌は検出されませんでした。
これで母がヤオハン荻窪店から購入した折の八月一日のレシート、山近記念総合病院の死亡診断書及び、入院後の所見(サルモネラ菌による急性食中毒)と小田原保健福祉事務所の食品拭き取り等の検査結果について(通知)の公式書類が揃い、因果関係がはっきりしたので、知人の松平英次氏に事後処理の窓口を依頼した訳です。
私共は年齢も若く、どの様に話を進めて良いのかも解からず、
と言って弁護士さんに相談するにも莫大な費用が掛かる事を聞いていたからです。
松平氏も「賞味期限が一〜二日切れている事もあるし、ましてヤオハンも更生中で、全社員頑張っている時だから過失担保の割合も考慮して、穏便に話し合ってきますよ」との事で、引き受けてくれたのです。


ヤオハン側は、取締役管理本部部長早水氏(卵の仕入責任者との事)取締役営業本部長内山氏外二名と話し合い(録音テープ有り)ました。
松平氏が今回の経緯を書類を一枚づつ提示しながら説明をし、ヤオハン側の考えを聞いた処、門前払いの状態との事でした。
それでも、ヤオハン側の総意を伺いたい旨伝え、其の後ヤオハン側から正式回答書が送付されて参りましたが、結果は同じで門前払い状態です。
そこで松平氏が(株)ヤオハン(更生中)の親会社とも言うべき、(株)ジャスコさんも同じ食料品を扱っているので、仲介に入ってくれれば、状況が変わるかも知れないとの事で(株)ジャスコ総務部次長の木下氏に事故の経緯を説明して一度お会い出来ないかと問い合わせた処、調査の上御回答差し上げたいとの事で翌日木下次長より電話がありましたが「関連会社ではありますが、本件はヤオハンと直接話をして下さい」との事でした。


私共としては、ヤオハン側が責任を認めない様としないから仲介を依頼したのに、ジャスコさんもヤオハンの道義的な責任については逃げるしかなかったのかも知れません。
ヤオハン側が責任を認め様としない理由は次のニ点です。
理由(一)ヤオハンの玉子と保健所が断定してないから。
  (ニ)事故後のヤオハン荻窪店への保健所立入検査が陰性だったから。
そこでその真意を尋ねるべく松平氏が小田原保健所鏑木課長を 訪問し(一)の点に対し役所がそこ迄断定するのは越権行為では ないのか、行政は検査結果の事実通達をし必要があれば企業に 対し行政指導をすれば良いのだし、その物品がヤオハンの物であるか どうかは、裁判所で決める事ではないのかと糾した処、越権行為とは思えない答えが返ってきたとの事です。
そこで、ではヤオハンの物品と断定出来る場合の要素はどの様 な場合かと質問した処、ヤオハンより購入時のパックごと冷蔵保 存されていればヤオハンの物と認められるとの、まったくばかばか しい答えが返ってきたのです。


又、次の一点では医者か科学者の様に私も職業上サルモネラ菌については勉強しているが通常サルモネラ菌による食中毒の発症は、食後5〜6時間を要すが今回は食後4時間で発症している事実から見て、到底、朝食の卵とは断定できないとの言葉が返ってきたのです。
年齢的な事やその日の体調によって、症状が出る事位私共でもわかることです。
それに症状診断や死亡診断をなさった、山近記念総合の病院先生方に対しても無礼だと思います。
このような非常識な管理職が、私達の日々の食品の安全を守っている事に対し、皆様はどう思いますか?
しかしヤオハン側は、見事、保健所鏑木課長よりその言質を取り付けそれを理由に、自社の商品と認めようとしません。
又、(二)の理由についても他のスーパーで働く知人の奥さんから聞いた所では、通常食中毒が保健所に報告されると、保健所より直ちにその店舗に連絡が入るようです。
したがって、立ち入り検査前に、商品はもちろん、店内加工場、陳列棚、等、全て洗浄するので「保健所の立ち入り検査をする頃には何もでませんよ」との事です。
今回も日にちを追って行くと、全く同じ事なのかなと思いました。 私共は、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
どうか皆様、私達に沢山のご意見をお寄せ下さい。



三宅愼二